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2022-06-21(Tue)

房州切子の継承者、中村俊一さん ~むろあつみの勝手に応援 Vol.18~

~安房で活躍する人を応援しています!~

今回は、房州切子の技術を唯一人、継承している 中村俊一さん、間もなく47歳です。

中村俊一さん1


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◆東京でデザイン関係の仕事
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長狭高校を卒業後、多摩美術大学に進むために東京に出ました。
子どもの頃から「人を驚かせたい」という思いがあって、デザインでそれができるのではないかと考えたからです。
身近なコミュニケーションのツールとして、広告に興味があり、大学で映像の勉強もして「人にものを伝える仕事をしたい」、という思いが高まりました。

吉本興業をはじめ広告代理店などで映像製作やTV、WEBの仕事をしていたのですが、結婚して子どもができると、館山の海や山がある自然の中で子育てしたい!と思いUターンしました。
40歳の頃です。
東京では約20年暮らしました。

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◆技を継ぎ唯一の房州切子職人へ
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館山に戻って最初の頃は、デザインなどの仕事も並行して行いながら、弟が継いでいた渚の中華料理店「正龍」を手伝ったり、ガソリンスタンドをやっている親せきのGS設備の仕事を手伝ったりしていました。

昔、家が雑貨屋をしていて、盆提灯や花火、結納や冠婚葬祭関連のものを扱っていて、房州切子にも見覚えがありました。
当時、この房州切子の職人は唯一人、国分にいる行貝實さんだけでした。
高齢なのでやめようかと思っていると知り、こんなにきれいなものがなくなるのはもったいないと思い、教えて欲しい、と行貝さんを訪ねました。

「もう高齢で教える体力もない」と断られたのですが、「遊びに来なさい」と言ってもらったので日曜日に通い、何かしら手伝うようになりました。
一年かけて通っているうちに「やってみるか?」と言ってもらえて、そこから修業が始まりました。

3年かけて全部の工程を教えてもらい、2017年に初めて一人で200個作ったのを見届けて、行貝さんは92歳で亡くなりました。
俊一さんは43歳になっていました。

中村俊一さん6

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◆房州切子とは
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房州切子は、飾り窓の形に切り抜いた紙を立方体の木枠に貼り、造花などで彩った「つり灯籠」です。
スギの木枠や障子紙を使用し、飾りの造花以外、全て手作業で行います。木枠にするスギの製材から紙の細工、組み立てと約40にも及ぶ工程があります。
金と白の2色で一対ですが、近年は1色のみの発注も増えていて、新盆を迎える家の仏壇や墓参りで飾られ、亡くなった人を送り出す道しるべとして使われます。

盆提灯の代表的な切子灯籠は、一般的には布製の大きなもので、弔うのに使い始めたのは鎌倉時代位からだったと言います。安房地域では、盆棚に使えるようにコンパクトに進化してきました。また燃やすものなので、紙と木で作られます。


中村俊一さん3

▲房州切子。右は今年開発したペット用

飾り細工の技法を活かして、火をともして灯りとして使う「ランプシェイド」など、他の用途開発も試みています。
中村俊一さん2


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◆年間のサイクル
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昔は、新盆の時に親せきが買ってあげて送るものでしたが、今は仏具屋がセットで新盆の中に入れるので、仏具屋さんからの発注が5月頃に入ります。
今年は、去年の実績を元に400個分の材料を作り始めました。

9月頃から、来年の分の材料作りを始めますが、「正龍」の手伝いとの掛け持ちです。
5月から7月にかけては、房州切子の組立て作業を集中して行い、お盆明けからはまた正龍の助っ人に、というサイクルです。

地元に帰ってみて、「広告」の難しさを感じていると言います。本人が宣伝しても、居ないところで噂話が間違って伝わってしまうようところがあるからです。一方、「もの」は説得力があるので、伝え方としても良いと感じているそうです。

中村俊一さん5


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◆インタビューを終えて
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伝統を守ってコツコツと地道な作業を続けられている姿には感動を覚えます。
取材後、記事をまとめるのに苦労している間に、房日新聞の取材に先を越されてしまいました!

中村俊一さん4

▼房州切子製造卸
有限会社那古屋開発
館山市那古1104-1
0470―27―4731

▼動画
https://youtu.be/5sZ1uMNO8k4

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2022-04-22(Fri)

昭和運送興業 安田憲史社長 ~むろあつみの勝手に応援Vol.17~

~安房で活躍する人を応援しています!~

今回は、運送業を中心に様々な事業を展開する 昭和運送興業で社長を務める安田憲史さん、46歳です。

昭和運送興業1

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◆がむしゃらな営業をしていた若い頃
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長狭高校ではバスケ部に入り、途中から合唱部にも入って楽しく過ごしていました。
卒業後、八王子の専門学校に2年間通い、車の整備士の資格も取りました。
トヨタ系の就職試験を受けましたが、当時は景気が悪かったので、家で商売をやっている人は辞退してくれと言われました。

そこで自社に入社して、最初は現場に出て全国を回りました。
隣に元JFEがあり、船のエンジンを全国に届ける仕事です。

もともと昭和運送興業は、祖父の時に富士ディーゼルの下請をしていたのですが、その後、同社が倒産し、人の助けで頂いた牛乳と新聞の仕事で首の皮一枚で繋がっていた時期もありました。

父の代になり、トレーラーを導入して牛の餌の配達が広がりました。
入社したのはその頃だったので、餌ばかり運んでいましたが、入社したからには会社を大きくしたい、と考えていました。

現場にいるとなかなか営業などもできませんが、26歳の頃に専務になり、現場を離れたので、運送の仕事を増やそうと一所懸命探しました。

「トラック100台」を目指して、どんどん台数を増やし、人を増やし、借金も増えました。
目先の仕事を取ることばかり考えていたので、利益率の低い仕事も多く、一方、運転手は五角形に走り(5か所回ってやっと戻れる)、くたくたで事故も多く、保険も跳ね上がり、信用も下がっていく。
採算も取れないし、管理職も運転手も、人が育っていませんでした。

昭和運送興業2


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◆循環酪農の仕組み作りへ
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そんな中、原油高も重なり、このままではダメだと方向転換しました。
トラック100台まであと少しのところでしたが、質を高めるために顧客を精査し、現在は50台弱まで縮小しました。

その頃、父が雪印種苗から、牛の餌の販売代理店契約を取り付けました。
餌代と運送費で全体のコストダウンを図ろうとしましたが、結局、市場との争いになります。
そこで、TMR(Total Mixed Ration、完全混合飼料)の生産に乗り出しました。

牛の餌は配合飼料に牧草やビタミンなどを混ぜますが、畜産農家がそれぞれの材料について値段交渉をしたり、配送もバラバラなので、大変な労力とコストがかかります。
そこで、餌のことは当社に任せてもらい、畜産農家さんは餌のことを考える時間を省いて牛の様子をみる時間を増やし、搾乳作業に専念できるようにすることを提案していきました。
餌代は多少高くなりますが、事故率が減って受胎率が上がり、トータルでみた経営の安定化を図ろうとする仕組みです。

昭和運送興業4

さらに株式会社スノー・フィード・サービスを設立し、20軒ほどの地域の酪農家(NFC和田)、雪印種苗株式会社と共にコントラクター(農作業受注)事業も始めました。
単なる農作業受注にとどまらず、耕作放棄地の集約と効果的な活用、受託圃場で栽培した飼料のサイレージ化、為替相場に左右されない自給飼料の安定供給、自給飼料の品質向上を図り、牛舎から回収した大量の糞尿を活用する循環酪農を目指しています。

昭和運送興業5

さらに、仔牛を預かって出産前まで育てる育成牧場も始めました(スノー・フィード中三原ファーム)。
こどものころから良い餌を与えて体を作り、成牛になってもしっかり餌を食い込める牛にすることで、酪農家の餌を食わせる負担を減らす狙いです。

昭和運送興業3

その中から、乳牛の雌牛と黒毛和種の雄牛の交雑種を「里見伏姫牛」としてブランド化して、肉牛の販売も始めました。
霜降りで柔らかい肉質や味わいの肉牛です。

―――――――――
◆安房最大の牧場「神余ファーム」
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自社の生き残りと、酪農業の高齢化・担い手不足の対策としてこうした仕組み作りをしてきましたが、離農を防ぐことはできても、延命処置でしかないと考えています。

酪農家が24時間365日働き借金を抱えて生活する状況を変えていかないと担い手も増えません。企業として牧場運営をすべきと考え、酪農家2名と獣医師と共に4人で出資して設立したのが株式会社SO-upです。
酪農発症の地を次世代に残したいと、総事業費20億円をかけて神余地区に安房最大の牧場を作りました。
最新機器を導入して、搾乳量の増加を実現しています。

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◆夢や想いを形に
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今、昭和運送興業グループとして150人ほど働いていて、30~40歳の若手もたくさんいます。

経営理念として、「想いをカタチに 夢をカタチに/幸せ創造企業であり続けること/カッコよく! タシカに! チカラ強く!」と掲げていて、やりたい人がやりたいことをできる環境を作ることを目指しています。

例えば、グループの中でちょっと毛色の異なる「小規模保育事業部」ほしぞらの丘。
これは、他社の後輩女性のグチを聞いていたところ、どうもその会社自体がおかしいと思い、酒の席で「それなら自分で作ってしまえ」と言ったところ、本当に千葉市の補助金を取ってきたので始めたものです。

昭和運送興業6

会社全体としては、まだまだ女性が少ないので、女性が働きやすい、入りやすいイメージを作りたいと考えています。労働者に性別は関係ないし、女性がいると男性もやる気パワーがアップするから、と言います。
男性の仕事と思われがちな整備工場やトラックドライバーの仕事でも、女性が生き生きと働いています。新卒や外国人研修生から特定技能エンジニア、そして障害者雇用まで働ける環境も整え、常に改善しています。

―――――――――
◆インタビューを終えて
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ホームページや名刺を見ても、色々な事業が並んでいますが(書ききれなかった事業もまだまだあります!)、運送業から関係のできた酪農業の課題を解決する形で事業を拡大してきています。
将来的に、安房全体で地域課題を解決するグループにしていきたい、という安田さんの今後の活躍も楽しみです。


昭和運送興業株式会社
館山市湊493
0470-23-2341
https://showa-express.com/

▼無印良品「ローカルニッポン房総」の記事にも詳しいです。
https://localnippon.muji.com/2893/

▼高校生の就職を支援するサイト
https://job-draft.com/jobs/3855?fbclid=IwAR3ZqV7Mhpbmp_sxQ5KxIL2s5_hyT0RLm7TMASL_jbgQIZLpEMlqmQQw-Aw

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2022-04-01(Fri)

コーヒー専門店サルビア珈琲 店主の鈴木将仁さん ~むろあつみの勝手に応援 Vol.16

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今回は、館山駅近くの老舗のサルビア珈琲の2代目店主である 鈴木将仁さん、48歳です。

サルビア1

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◆“人の多いところ”への憧れ
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安房高校を卒業した後、日本社会体育専門学校に進学しました。
とにかく人の多いところに行きたい、という憧れがあり、色々なものをみたい、色々な文化に触れたい、そして親の呪縛から解き放たれて1人で暮らしてみたいという理由で。
大学だと長いし、ずっと硬式テニスをやっていたので社会体育の専門学校を選びました。

今じゃなきゃできないことをやりたいとテニスとアルバイトに明け暮れていました。
車にも乗りたくて、親が反対しましたが内緒で買ってずっと乗っていました。

卒業後は東京の飲食店で働きました。
最初は紹介してもらったバリバリのフレンチのお店で8か月。
ただ、これからの喫茶店はパスタやピザだろうと思い、自分で探したイタリアンのお店で約2年間、働きました。

―――――――――
◆2代目としてお店を継いで
―――――――――d
サルビア珈琲は、君津から移住してきた父親が、これから伸びていく場所だと考えて立ち上げたお店です。
大手企業から購入していた珈琲が美味しくなかったので、焙煎機を買って自家焙煎を始め試行錯誤してきたそうです。

サルビア6

サルビア2

将仁さんは長男なので、親の希望を叶えたいという気持ちで店を継ぐことを考えていました。
(弟さんはサルビア犬猫病院を経営)
東京のお店で基本的なことをある程度覚えた頃、大学に通っていた同級生達も館山に戻ってきていたので、そろそろかなと思いお店を継ぐことにしました。
珈琲の勉強は、それまで蓄積された店の技術を学びながら、自分で調べたり輸入業者に聞いたり、毎日疑問をつぶして分からないことを知る努力を続けてきました。

今の売上は、飲食よりも豆販売が上回っていて、ここは将仁さんが延ばした分野だそうです。あとはお食事メニューを増やしたり。

サルビア3

サルビア4

また、「カフェ」ではなく「喫茶店」にこだわっています。
時代により流行は変わりますが、いずれまた戻ってくるので、流行に流されるのではなく、自分が良いと思うこと、やれることをひたすら続けていくという理念で経営しています。
その意味で、ライバルも仲間もない、各店が特色を出して、珈琲を飲む人が増えれば良い、と考えています。

▼サルビア犬猫病院HP
http://salvia-ahp.com/

―――――――――
◆家族経営を続けるということ
―――――――――
母親は引退し、父親と将仁さんご夫婦、そして今、息子さんもお店で修行しています。
あとはパートさんが数人。

個人事業の最低ラインは、家族3世代が生活していける収入があることと考え、それを目標にしています。
“循環していく仕組みを作ること”が2代目の役割と考えています。
ずっと続けることに勝るものはありません。
売り上げが急激に増えすぎても、家族の労働での上限を超えてもダメ。対応しようとすると倒産のリスクがあると思っています。

生活も、家族3世代で暮らしています。
子や親の面倒を皆が少しずつやれば経済的だし、我慢も必要ですがちょっとずつ腹をくくって、それが循環のコツと考えています。

教育もそうですが、子どもへの夢の見せ方が違うのではないかと感じています。
誰もがデスクワーク(ホワイトカラー)を目指すことが前提になっているけれど、ラインに乗れる人はわずか。だからそうでなかった人は、自分のことだけで精一杯になってしまう。
肉体労働とデスクワークのバランスを取るのが大切と考えています。
まずはじめに、地域の子ども達全員にITの技術や知識を身につけさせて、皆が覚えた上で後から職業を選択させる。そうすれば、例えば農業だって従来とは違う「スマート農業」等の道も開けてくる。田舎ならではの(例えばごく少人数でも)学校のモデルケースを作ってはどうか、といった教育論にまで話が広がりました。(市政運営にも!)

サルビア5


―――――――――
◆インタビューを終えて
―――――――――
将仁さんは、NPO法人おせっ会の役員もされているので、移住の問題にも一家言あります。
引っ越して半年もすればお互い様。一周回れば地元民。そういう気持ちで「みんなが地球人」と思ってお互いに上手く付き合っていければ良い、という発言もあり、一見クールなようで温かな人柄を感じました。


▼珈琲館サルビア本店
館山市北条2576
0470-23-2341
https://salvia-coffee.com/
https://www.facebook.com/SalviaCoffee

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2022-03-23(Wed)

釣具屋&サウンド・プロデュースの遠藤修さん ~むろあつみの勝手に応援 Vol.15

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今回は、釣具屋SOUTH ENDを経営する傍ら、オリジナルのギター・エフェクターを製造している 遠藤修さん、55歳です。

遠藤修さん


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◆ギターも釣具も、オリジナルにこだわる
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八幡の線路沿いにある遠藤さんのお店には、釣具とエレキギターの部品が所狭しと並んでいます。
「ギターと釣具?」と思いますが、意外と客層が重なるようで(音楽をやっている人に釣り好きが多いとのこと)、自分のやれることをどんどんやっていたら、こういうお店になっていたそうです。

遠藤さん2
▲店内の様子


いずれにも共通しているのは「オリジナル」なハンドメイドにこだわっていること。

特に、ギターのエフェクター(*)はマニアックな商品を創っています。
市販品と比べると値段も3倍くらい高くなります。
著名なプロの方からのオーダーメイドも請け負っていて、業界では「知る人ぞ知る」存在になっています。

*注:「エフェクター」とは、エレキギターの音に様々な効果を与える機械

遠藤さん7
▲雑誌エフェクター

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◆30歳までに独立したい!
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神明町生まれ。北条小、三中(現・館山中)、館山総合高校に通いました。
バレー部にも所属していましたが、中学校の頃からギターを始めて、高校時代は友達とバンドを組んだりして、勉強もせずギターしか弾いていなかった…そうです。

高校卒業後、楽器屋をやりたくてギター・ルシアー(*)を養成する専門学校に入りました。
ここの2期生同期とは今でもOB会で繋がっています。

*ルシアーとは、弦楽器作家のこと。「ルシアーもの」などという場合は、個人製作家の楽器を指すことが多いそうです。(ネット情報より)

その後、ギターメーカーのイー・エス・ピー(*)に勤務しました。
ここではギターを作ったりメンテナンス等をしたり、ステージ前の調整をしたりしました。

▼勤めていたギターメーカー「株式会社イー・エス・ピー
https://espguitars.jp/company/outline/

漠然と30歳までに何か自分で事業をやりたかったのですが、音楽、楽器作り、アウトドア…自分の持つモノ、その時に出来る事はなんだろう?と思いながら館山に戻り、平日は実家の運送業を手伝って、その後釣具店をオープン。
当初は運送業から帰ってきた後と休日にお店を開けるという二足の草鞋状態で開業…その後、軌道に乗ることにより本業としました。

―――――――――
◆釣具、釣船にも工夫を凝らして
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店内には、自作の釣具や釣竿の数々が並んでいます。
ルアー(疑似餌)は、主にバーンズ(*)という福井のメーカーと共同開発しています。

バーンズFBページ
https://www.facebook.com/BURNS-Limited-186157631472513/

亡き釣り仲間がハンドメイドで作成販売していた幻のルアーが欲しいという人たちがいて、手に入らないためCADで型を取って3Dプリンターでモックアップを作成、それを元に型を作り量産…と言う手法で少量でも誤差の少ない量産方法を模索しました。
どんな市場でも、マニアックな少数派は必ずいるので、「こういうものが欲しかった」と言ってもらうようなものを提供することに価値を見出して、大量生産のモノとは差別化することにより価値を見出すことに注視して製品開発をしているようです。


また、遠藤さんの作る竿は世界で一本だけのオリジナル竿。
マニアックな要求に応えるように長さ、持ち手の太さ、対象魚により釣り方も変わるためそれの特化した操作性、細かい部分まで大量生産では出来ないオリジナルのアイデアを盛り込んであります。

遠藤さん3
▲オリジナル釣り竿

釣りをしない人でもわかりやすいその一つとして竿の飾り巻きがあります。
一本一本糸を重ねて模様を付けていき鮮やかな色彩の竿になってますが、先端に行くほど細くなる竿に糸を巻いて模様を作っていく非常に細かな作業だろうということが想像できます。

遠藤さん4
▲飾り糸

釣船もチャーター専門でやっていますが、“朝早く集合して、あらかじめ船長が決めた魚を半日ずっと狙う”といった一般的なやり方とは異なり、その日、その時間によってベストと思われる異なる旬の魚をお客さんに提案して楽しんでいただくと言うやり方…。.
これだと道具の準備は大変ですが、楽しみが広がります。

沖縄や海外遠征で自身が経験した方法等を参考にしているのですが、そこでは例えば朝一で釣りをして日が昇ったら泳いだりジャングルクルーズをしたり、ガイド仲間が色々な遊び方を提案していました。
釣船は「サービス業」なので、釣果だけでなく「ワイワイ仲間同士どう楽しく船遊びをして時間を過ごしてもらうか」についてもっと皆で真剣に考えていければ、と考えています。また地元料理店と連携して釣った魚を食して楽しむ…そんな楽しみ方もありだと思います。

地元を盛り上げる、盛り上げたいと言うアイディアは色々ありますが、「ブランディング」は地域が一体となって取り組まないと上手くいかないと思います。

―――――――――
◆20年続けた釣り大会
―――――――――
約20年前から、冨浦でTEPPATSU DOLPHIN FESTIVALという釣り大会を企画・継続していましたが、19回目にコロナで延期となっています。
金谷~冨浦にかけて15人乗りくらいの船6艇を出してもらい、スタッフ入れて100人くらいのこの大会は、地道に草の根で続いています。

遠藤さん9

スタッフはボランティアでインストラクターが各船に乗船、初めての方も安心して参加でき、ユーザーサイドに立った目線の大会になっています。
参加者のほとんどの方がリピーターであり、また勝ち負けと言うよりは季節の風物詩的な大会になっており一緒の船に乗った人がサポートし合ったり、他の人の釣り方を客観的にみたりして楽しんでもらっています。
中には初めてのシイラ釣りがこの大会で、参加者の皆さんに応援してもらい初シイラをゲット…などと言うエピソードもあるそうです。

主催者は場の提供に徹し、お客様が作り上げている大会。
スタッフも毎回楽しみに参加するので、これだけ長く続いているんだと思います。

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◆サウンド・プロデュースの仕事が拡大
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釣具屋を始めてから、以前、勤めていた時の音楽仲間などや付き合いのあったプロのミュージシャンからの依頼を受けて、当初は趣味的にエフェクターを創っていましたが、クオリティが高く評価されプロと一緒に創り上げる「サウンド・プロデュース」の仕事に広がり、現在でもプロミュージシャンの方達を中心とした客層で好評を博しています。

その後、3.11震災後から六本木のお店(*)が遠藤さんの作るエフェクターを一般の方にも販売させて欲しいと言ってくれて、このお店とコラボで創って販売するようになり、現在では一般のお店でも取り扱われるようになりました。

▼六本木「東京エフェクター
https://tokyo-effector.jp/

エフェクターの販売は、プロユースの一点ものが中心となっており、一般向けの販売は基本的に販売店にて執り行ってます。

遠藤さん8
▲楽器フェアへの出展

遠藤さん5
▲プロミュージシャンが使っている様子が掲載された雑誌


▼遠藤さんのSound wave Labのページ
http://www.sound-wave-lab.com/about_us/top.html
https://www.facebook.com/SOUND-WAVE-LAB-186272244799954/

遠藤さん6
▲バンド活動

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◆インタビューを終えて
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商品やサービスに付加価値をつけることの重要性や、地域でブランド力を上げること、海を活かしたビジネスのアイディア等、話は尽きません。
遠藤さんが広く見聞してきた他所の事例や知見を活用して、地域活性化に繋げることができれば、と思います。

皆さんも、示唆に富むお話を聞きに、お店を訪ねてみてはいかがでしょうか。

▼SOUTH END
館山市八幡637-9
0470-23-8827
http://www.southend.sakura.ne.jp/
http://sound-wave-lab.com/

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2022-03-14(Mon)

鯖節の老舗、吉田商店の吉田さん父子 ~むろあつみの勝手に応援 Vol.14

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今回は、鯖節を製造している吉田仁一郎さん76歳と、勇二さん45歳の親子です。
吉田商店

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◆鯖漁、鯖節加工の歴史
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吉田商店は、仁一郎さんが三代目で、次男の勇二さんと共に鯖節・鰹節を製造しています。
大正末期に布良で創業し、先代の正一郎さんが今の宮城に店を移転したそうです。

戦時中は磯根に潜れなかったため、アワビやサザエなどが豊富で、アワビを中華用に加工したりしていましたが、次第に資源が枯渇し、鯖節に転換しました。
昭和30~40年代の最盛期には、安房地域に鯖漁船は大小あわせて70~80隻、鯖節製造者は推測で50~60軒ほどありましたが、今では鯖漁船は冨浦の第一安房丸1隻、鯖節屋は8軒にまで減っています。
原料である鯖の減少と後継者不足によるものだそうです。

長男の智明さんが跡を継ぐつもりで東京農業大学に行きましたが、サラリーマンもしてみたいとアサヒ飲料に就職したところ、ヒット商品を開発したり活躍するようになりました。一方、弟の勇二さんは日本大学で土木の勉強をしていましたが、超就職氷河期で思うような仕事につけず、兄の代わりに家業を継ぐことにしました。
小さい頃から見慣れていたので、特に違和感はなかったそうです。

吉田商店1


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◆江戸時代からの伝統の「房州節」製造方法
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吉田商店では、江戸時代から続く伝統技法「手火山式」(薪をたいてその煙で燻す昔ながらの製法)を守り、全て手作業で行います。

鯖の仕入れは漁期の1~6月。
仕入れた鯖はいったん冷蔵庫に入れられ、翌朝、頭と内臓を取り除きます。
(これらは肥料として再利用されます)
釜で40~50分ほど茹でた後、乾燥させます。
この乾燥は、薪を炊いた上にセイロを8段重ねて、1時間半おきに入れ替えます。
1日4時間半、最低3日間はこれを行います。
その後、倉庫で1~2か月カビ付けをして水分やうまみを凝縮させます。
10月頃まで、少なくとも月1回は天日干しをして仕上げます。

吉田商店8

吉田商店5


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◆房州節、作業や経営の裏側
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鯖節・鰹節は丁寧に保管すれば10年はもつそうです!
昔、海軍がいざという時の非常食として携帯していたと言います。

今、吉田商店では原料で年間30トン程度の生産ですし、自然相手の仕事でもあり、人を雇うことは難しく家族経営です。
また、年のうち60日は朝2~3時頃起きて仕込みを始めるという厳しい仕事でもあります。
漁のない10月からは、道具の手入れなどに費やします。

世界的な健康志向により、海外では小さい魚まで使われるようになっていて、原料入手に苦慮しています。
鰹節・鯖節の生産は、鹿児島、高知、和歌山、静岡などにもあり、房州が北限です。

薪の材料として、以前は桜だけでしたが今は日持ちの良いマテバシイを主に神余地区から仕入れています。この面でも地産地消です。

販売は、年に1度、千倉で共販会が行われ競りにかけられます。
参加する売り手は7軒で20~25トン、買い手はほとんどが東京の問屋さんです。

小売りは大々的にはやっていませんが、個人で電話注文を受けて発送したり、お店に買いに来る人には少量でも販売してくれます。
また、ふるさと納税の返礼品としても、注文が入ったりします。

ふるさと納税返礼品
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/12205/741363

吉田商店2

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◆インタビューを終えて
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手間暇かけて丁寧に作られた鯖節は「房州鯖節」としてブランド化されて、和食のプロが指名買いする房総の名品となっています。
量産ができないため、年々、希少性が増しています。
こうした伝統が続いて欲しいと思いますが、そのためには鯖漁の方からもっと盛り返せるように考えていかないといけないですね。

▼職人技の動画が観られます


▼吉田商店
館山市宮城280
0470-23-3444
Email:yamasyo@awa.or.jp

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むろあつみ

Author:むろあつみ
2010年に館山市に移住。
2017年館山市長選挙に挑戦。
2022年館山市議会議員(2期目)辞職

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