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2012-09-13(Thu)

千葉県に対する訴訟 第一回口頭弁論

9月11日11時から、千葉地方裁判所で
千葉県に対する住民訴訟の第一回口頭弁論が行われました。

平成23年12月20日の特定事業許可(坂田の残土処分場)の
取消しを求めたものです。

館山市の訴訟と同様、当初は住民(坂田の方他)の手で行う予定でしたが、
ごみ問題に詳しい田中由美子弁護士(あおばの風法律事務所)が、
ほぼボランティアの形で弁護団を組んでくださることになり
今回、原告代理人として参加されたそうです。

傍聴人も、館山や鴨川他、40人以上が集まりました。

当初の訴状は、
原告適格についての記述が不足していること、
違法性についても補足していることから
作り直しを裁判長から指示されました。

原告代表、坂田住人の久保誠さんが意見陳述を行いました。(追記

裁判後に行なわれた集会では、
田中由美子先生から、
産廃の問題では、これまで勝訴を重ねてこられたこと、
残土に対する裁判は坂田が初めてで画期的なこと、
が伝えられました。

911田中由美子弁護士 911裁判所前


当初提出された訴状

被告側の答弁書


坂田の残土問題についての情報はこちらをご覧下さい。

【裁判での原告側意見陳述】

私たち原告は、残土埋め立て計画地である坂田の住民や、沿線で宿泊施設を営む者です。

服部回漕店、及び館山市で残土事業を繰り返している服部グループは、許可申請時の搬入計画書と実際に搬入する土砂が全く異なるということを繰り返しています。どのような土砂が搬入されるのか不安なため、許可が下りるまでに何度も業者や県、市にも説明会の開催を求めましたがとうとうかなえられず、やむなく裁判を決意いたしました。

坂田の住民にとって、この内容不明の残土が持ち込まれることにより、様々な権利侵害を受けることになります。何名かの原告の声を代読します。

1.「戦後間もない時期は、水俣病の様な環境破壊の考え方も「受忍限度論」などと企業よりでしたが、近年は被害者の利益を公平に考える様になり、歴史的に見ても環境権に重きを置く様になって来ました。環境を守るための配慮をお願い致します。私は宿泊業を営んでいるので、残土の中に悪い物が入ると言う風評被害だけでも、営業に差し支え死活問題です。」

2.「小さい頃は、川から流れる水や井戸水を飲料水としても使っていました。3.11の震災の経験から、非常用の飲料水としても重要な川だと再認識しました。川で恩恵を受けて来たものが川を守らなくていいのでしょうか。自然の恩恵に与っている私達は、畏敬の念を持たなければならないはずです。一度破壊した自然は元に戻りません。私は昔からここで生活している漁業権を持つ地元民ですが、川を汚して海に流れれば、海産物も枯渇しまい、生活していけません。」

3.「私は、館山の奇麗な海に潜るダイバーなので、貴重な海である事をいつもひしひしと感じています。黒潮が育む豊かな海が、残土から染み出た川の水で変質してしまえば、海の環境も変わってしまいます。汚れた海ではダイビングのお客も来なくなり生活が出来ません。何処の土だか特定出来ないまま、事業を許可してしまうのは法律違反なのではありませんか。悪い物が入ってしまう懸念も払拭出来ません。」

4.「私は、今回の残土埋立計画地の大山の反対側に位置する伊戸地区に住んでいますが、ここは坂田地区より処分場には至近な場所です。埋立が実行された場合、目の前の山にある水路を通じて埋立地の水が流れ落ちてくる可能性が高いと考えられる場所でもあり、この地でホテルも営業しています。また、坂田から館山駅に向かってほぼ2キロメートルの搬入経路沿いにも別にホテルを運営しているため、その影響に多大な関心を持っています。
 私たち館山の観光事業者は、昨年の東日本大震災にともなう福島第一原子力発電所事故の放射能による海洋汚染を懸念する風評被害により多大な損害を被りました。実際には汚染の事実が無くても、その恐れがあると心配する消費者の行動により、ほぼ売り上げが半減するという深刻な状態に陥り、一年半を経過した今日でも状態は大きく改善されておりません。かように私たちの事業は、自然と海に依存しており、それを破壊したという事実はもちろんのこと、その可能性があるというだけでも大きな影響を受ける立場にあります。東京電力は、実害はなくとも風評により与えた影響を認め、私たちが受けた損害に対し現在賠償を行っています。
 今回の残土埋立計画は、この観光事業に最も大きな影響を与えかねない場所で計画されました。もともと観光開発の為に大企業がゴルフ場を計画した風光明媚な場所であり、バブル崩壊により計画を断念した場所を転売された先が服部回槽店であったことが今回の計画となり影響を大きくしています。
 当然のことながら私以外の旅館、ペンション、民宿の事業者もほぼ全員がこの計画に反対であり、館山市旅館組合として全会一致の決議をしてその旨を市長宛てに文書で抗議をしています。
 私が申し上げたいのは、今回の埋立計画に反対しているのが外部から移住してきた一部の環境論者による者だけではなく、私のように生まれながらにして地元で事業を営んでいる全ての人間が思いを同じくしているということです。
 しかしながら、今回の埋立計画に対し、漁業、観光の立場的にトップの役にある者が、営利や人間関係のために露骨な意見の締め付けを行っています。そのため人間関係の濃い地域社会においては、表立って自分の意見をはっきり言う人は少なくなっています。それに対し、私は屈する事は出来ません。
 また、私は自らの事業運営に関連して発生する広範な許認可について、細部にわたり厳密な対応を当然のごとく要求されています。しかしながら、今回の埋立計画にあたり、被告・千葉県の対応はこんなことが常識で許されるのかと思わざるを得ない内容です。
 私は、このような数名の利害関係者の行為と、業者と癒着していると思わざるを得ない行政担当者の形式的な法律論により、多くの人が損害を被ることがないように願っています。また、思っていることを自由に言える民主主義の社会である為に、声を出さない絶対多数の住民を代表して今回の原告となりました。」


館山市民のみならず、海を守りたい多くの方が見守っている裁判ですので、一般の庶民感覚から離れない採決を、是非ともよろしくお願い申し上げます。


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tag : 館山坂田残土

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むろあつみ

Author:むろあつみ
2010年に館山市に移住。
2017年館山市長選挙に挑戦。
2022年館山市議会議員(2期目)辞職

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