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2020-03-24(Tue)

令和2年度 一般会計予算 反対討論

議会最終日の冒頭、
令和2年度一般会計予算の採決がありました。
その前に反対討論を行いましたので、
全文をご紹介します。

議案第3号 令和2年度館山市一般会計予算について、反対の立場から討論します。

 私は、館山市の一番の課題は、厳しい財政状況を克服して将来に向けて持続可能な市政運営を行うことだと考えており、議員1期目の時から予算審議の度に警鐘を鳴らし続けてきました。
 昨年の台風15号で甚大な被害を被ったことから、市の財政状況が一段と厳しさを増していることは間違いありません。当初予算編成後の財政調整基金は4.5億円に減少し、市債残高は211億円と大きく膨らむと見込まれています。

 こうした状況を踏まえて、令和2年度予算は「台風からの復興を優先した編成」ということだったので、私はてっきり台風被害に回せるように無駄な経費を1円でも削減していくのかと思っていましたが、そうではなくて、予算案を策定する手間もない程大変なので既存事業はほぼそのまま継続、ということのようでした。

 その結果、先送りされるのは「行財政改革」への取組みだけのようにみえます。復興復旧作業で職員の負担が増していることは重々承知の上ですが、一番の課題である行財政改革も同時に進めていかないと、負担を将来へ先送りするばかりで、明るい未来は開けません。市長は施政方針で「館山市が館山市であり続けるために、市政運営に尽力」すると述べられましたが、これまでのやり方を思い切って変えてかなければ、将来の館山市の存続を保障できるとは残念ながら思えません。
 令和元年度に予定されていた「事業仕分け」も台風で中止となり、平成30年4月にまとめられた「第3次行財政改革方針」の取組みも、概ね2年は遅れると懸念しています。

1)無駄な経費削減
 ただ、事業仕分けなどの手間をかけなくても、経費削減が可能にみえる事業もあります。
 例えば、国の地方創生人材支援制度を活用して民間のスペシャリストを参与として迎えていますが、この制度は基本1~2年とされています。本来は、その間に職員がノウハウを吸収して自立を目指すべきものと言えます。国からの財政支援もない中で、敢えて今回、2度めになる期間延長には反対です。額は大きくないとはいえ、年間30回程度の勤務で約90万円、1回あたり3万円の報酬を支払うものです。「今は1円でも無駄にしないぞ」という気概が感じられませんし、復興に注力するというのであれば、この分を臨時職員の雇用にあて、復興業務を補完してもらうべきではないでしょうか。
 この他にも、経費削減は既得権益を持つ人からの反対が必ずあるので困難なことですが、そういう時こそ市長が先頭に立って現在の財政状況を丁寧に説明して市民の理解を得る、という努力を続けていかなければ、いつまでたっても改革は進みません。

2)二中三中統合問題について
 令和2年度予算には、二中・三中統合中学校の実施設計事業として1億3700万円が計上されています。全員協議会の場で、「これは統合問題への賛否を問うものではない」という説明がありましたが、これは詭弁もいいところ。統合に反対であればこの実施設計をやる意味がないので賛成できるはずがない。そして、もしこの予算に賛成するなら6月に予定されている『館山市立中学校設置条例』にも賛成しなければ辻褄が合わないことは明白です。反対できないところまで既成事実を積み上げて、最後の条例改正で賛成せざるを得ないように追い込む、そんなやり方で議会をコントロールするなんて議会も随分なめられたものです。こうしたやり方に誰も異を唱えなければ、また同じことが繰り返されてしまうのが目に見えています。実際、平成28年に広域ごみ処理施設から脱退した時も、同じように議会で賛成せざるを得ない状況に事実を先行させました。これでは議会の存在意義はなく、執行部のやりたい放題です。

 なぜこういうことが起こり続けるのか。それは、全て順序が狂っているからです。長期的な展望を持たずに目の前のことに場当たり的に対応し続けている。今はそれでよくても、いずれ市民にとって大きなマイナスとなることは容易に想像がつきます。将来のことを考えると、無責任な市政運営に憤りしかありません。

 わずか2年前、平成30年度の予算委員会で、全市を見渡した学校再編が先ではないかと質問したところ、「中学校の再編は考えていない」と教育部局が答弁したことを覚えていますか。そのたった1年後に、住民にも議会にも寝耳に水の状態で突然、二中三中の統合方針が発表されるなんて、未だに信じられません。

 私の主張は、これまでにも何度もお伝えしていますが、三中生徒の安全性が確保されない状態なら、すぐにでも三中校舎を閉鎖して他の中学校に転入させる。今回の新型コロナの一斉休校のように、命がかかる非常時には普段と異なる思考での判断も必要です。その上で、館山市全体で将来の生徒数を見据えて中学校再編を皆で考える。そして考え得る最良の場所に新しい中学校を作る。

 二中三中だけの統合校舎を今の場所に作ってしまっては、この先、市内全体の生徒のことを考えた学校再編やまちづくりに関しても、選択肢が大きく損なわれることになります。その時になって後悔しても後の祭り。私は、例え一人でもこれを見逃すわけにはいきません。

 館山市の学校再編の基本方針については、平成22年に定められた『基本指針』の中で、「中・長期的,全市的な観点から学校規模の適正化を図る」と述べられていますし、また文部科学省が平成27年1月に策定した『公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引』の中で、「小・中学校の統合の適否の判断は、行政が一方的に進めるものではなく、(中略)保護者や地域住民と危機意識や課題認識、将来ビジョンを共有するプロセスが重要となります。」とあるのです。

 大局観、長期的ビジョンのない市政運営、そして市民不在で方向性を決めてしまう市政運営には、そろそろ終止符を打ちませんか。

 以上、職員の皆さんが復興に寝食を忘れて取り組む姿勢には敬意を表しつつ、厳しい状況下でも、否、厳しいからこそ行財政改革を断行し、長期的な視野での市政運営が必要と考え、令和2年度館山市一般会計予算に反対致します。


☝午前中の議会の録画です。
 私の登壇、目安時間と内容は以下の通りです。

★5分~15分:令和2年度当初予算 反対討論
★45分~1時間:一般議案質疑
 (産業医の報酬アップ、市職員と三役の報酬アップ)
★1時間17分~1時間19分:反対討論
 (三役の期末手当増額への反対理由)
★1時間21分~1時間45分;補正予算質疑
 (ふるさと納税20億円の使い道、船形バイパス)

なお、発議案(議員報酬アップ)への反対討論は
午後の録画にあります。


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むろあつみ

Author:むろあつみ
2010年に館山市に移住。
2017年館山市長選挙に挑戦。
現在、館山市議会議員2期目。
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