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2020-12-22(Tue)

食まち拠点施設整備に関する考察

今日の房日新聞に
長文の寄稿を掲載して頂きました❣
20201222房日

もっと詳しい内容を知りたい方は、
総務委員会の質疑のブログもご覧下さい。

今日の房日新聞寄稿の全文は以下になります。

 房日新聞1面に「食まち拠点整備へ方針」と報道されました(11月20日付)。長年、館山市が掲げてきた「食のまちづくり」構想が、実現へ向けてようやく動き出したと歓迎する声も聞かれますが、12月の市議会・総務委員会での議論を通じて、その内容や進め方について気になる点がいくつかありました。より良い解決策を見出すために、市民の皆さんとも情報共有すべく論点をまとめてみました。

1.10億円投資の費用対効果の検証

 “施設整備に6億3800万円かかり、前澤基金を活用する”との報道でしたが、その後の運営維持管理として指定管理料が年間2000万円(上限)、20年間で4億円が必要になります。これまでにかけた土地取得費用(1億円超)などもあるのですが、少なくとも10億円を超える投資金額になります。
 10億円もの投資をする場合、企業であれば事業計画を入念に精査します。市の場合、議会の議決がなければ進められないのですが、今は費用対効果についての検証ができません。総務委員会で執行部に質問したところ、“内部でシミュレーションしている、事業性がある、でもその数値は出せない”、との回答だからです。投資によってどのような効果が得られるのか、例えば増収額、観光客数、雇用増などの計画数値を知らずに判断を迫られているのです。また、計画値なしに投資が実行されれば、後から検証をすることもできません。施設を利用する対価として、事業者からいくら回収できるかについても、事業者側からの提案によって決まるそうで、現時点では未定です。

2.場所の検討をしない理由

 この構想の経緯は約20年前にさかのぼります。公設地方卸売市場の計画に基づき平成13年に稲の土地が選定され、約1.2ヘクタールの土地を市が取得しました。ところが、この計画が頓挫し、跡地利用について検討が進められる中で、平成27年、物流や加工、飲食などに加え、道の駅機能を併せ持った施設整備の計画が策定されました。その後、民設民営で進める話が不調に終わりましたが、昨年のふるさと納税20億円により『前澤友作館山応援基金』ができたことから、公設民営で施設を整備・運営を行うという方針が発表されるに至りました。
 農業を中心とした加工・流通拠点、ということであれば場所の違和感はありません。その後、観光客を呼ぶ集客施設まで目指すことになった時には立ち止まって立地の検討をすべきと思いますが、市としてはあくまで跡地利用プロジェクトなので、他の場所の検討はしていないそうです。商業施設にとって立地は圧倒的に重要な視点です。館山市全体で考え得る候補地をあげて、それぞれの長所短所を比較検討した上で最適な場所を決める、という手順は必須ではないでしょうか。

3.まちづくり全体としての整合性

 観光資源として館山市の最大の魅力は海。だからこそ、高速道路の出口から海辺に人の流れを作ろう、という構想が今、建設中の「船形バイパス」の大きな目的の一つと聞いています。その先に観光客を呼び込めるものを整備するのなら説得力がありますが、道路は海へ誘導し、集客施設は別のところに作る、というのは一貫性がないようにみえます。公共交通の整備もあわせ、まちづくりは部署横断的なプロジェクトとして全体感を持って検討することが重要です。

4.「道の駅」機能の必要性

 年間2000万円の指定管理料は、駐車場やトイレなど公共使用(道の駅機能)に係る維持管理運営費用に対する支払いだそうです。道の駅として登録するためには24時間利用可能な駐車場やトイレ等が必要になります。道の駅の登録をする必要がなければ、多少ともコスト削減は可能と思われますが、どれだけ費用が削減できるかの試算はされていません。また、集客のためにどのような特徴を出すかについても、現時点で市の考えは示されず、提案される民間事業者からのアイディアによるとのことでした。

5.最終的な判断には、市政全体での優先順位も大切

 館山市では様々な課題を抱えていますが、何をするにも「お金がない」と言われてしまう状態です。毎年2千万円あれば、他にもできることがたくさんあります。一つ一つの事業の善し悪しを判断するだけでなく、様々な事業を比較検討して優先順位をつけていかなければ、長期的に持続可能な財政運営ができなくなるのではないかと危惧しています。一円でも無駄にしない、という細部にまでこだわった検討が望まれます。
 12月議会は“債務負担行為の設定”ということで、公募などの検討を進めていくために必要な枠を確保する段階と考え賛成しました。ただ今後、公募で事業者が選定され、その具体的な提案内容が明らかになってきます。そこでまた、議会として予算案や契約に関する判断を求められる機会がありますが、その内容によっては計画を一から練り直すという判断もあり得ます。そのため、事業性を判断できる計画数値等、市民にきちんと説明できる情報を出してもらって、責任ある議決ができるよう執行部に要望しています。
 せっかく前澤さんの寄附をもとに作る施設で、全国的にも注目されていますので、長期的に意義ある施設運営ができるように衆知を結集させていきたいものです。





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Author:むろあつみ
2010年に館山市に移住。
2017年館山市長選挙に挑戦。
現在、館山市議会議員2期目。
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